おかみの花日記
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アサギマダラ

| 2010-08-22 09:56:00 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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今頃になると、会津の高原にヨツバヒヨドリが
群落をなし咲き始める。荒地を好んで咲くこの花は
山肌を削り作り上げたスキー場の斜面などによく見られる.

ところはこの花の蜜を好んで集まる蝶がいることは以前にも
花日記のなかで書いたことがある。
アサギマダラといわれる蝶です。

先日、友人がこのアサギマダラの写真を送ってきた。
以前にもヨツバヒヨドリのことは書いたのですが
ヨツバヒヨドリの語源はなぞに満ちている。

一説には花を乾燥させたものがよく燃えるので火熾し材として
使われたからだという説があります。

人間が自然のなかでひっそりと暮らしていた時代
様々な知恵が生み出されたとしても不思議ではありません。

この写真を見ますと花の球塊がすでに白くなり始めています。
もう高原は秋の気配がしています。

アサギマダラが南西方向に向かい飛び立つのもまもなくのこと
遠く沖縄の離島まで旅が始まります。

*写真、oozeki




オゼコウホネ

| 2010-08-05 09:19:01 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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最後にこのはなを見たのは
もう十数年も前でしょうか、確か会津若松市内の山沿いのお寺の庭の池だったような気がする.

オゼコウホネは高山地帯の水辺を好んで繁殖する、
このお寺の池はおそらく地下からの湧き水の温度が低いらしく
環境が似ていたのでしょう。増えすぐて困ると
間引きされて抜かれた、オゼコウホネが池の傍らにおかれていた。

珍しい植物の好きな住職は、そのほかにもミツカシワや
様々な高山系の水辺の植物を移植しておられた。

それからはるか前に、私は尾瀬でこの花を見ている。水面に咲く、
黄色の花の蕾が異様なくらい美しく見えた。

花の名前も、花の茎が水辺に沈む「骨」に見えたから
というが、そうだとすると何と不名誉な名前なのでしょう
花の姿は、その名前とは裏腹に夏の高原の水辺に映えて
とても美しい

*追記オゼコウホネやミツカシワは、県の自然保護調査員の佐藤さんの話ですと
  悲しいことにもう尾瀬では全滅に近いそうです。




ヤマギボウシ

| 2010-07-25 14:04:14 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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梅雨が明けたのかどうか、定かでないな日が続いていますが
玄関の奥の」路地にこの時期、必ずヤマギボウシが咲いてくれる。

新潟のお客さんから数年前に鉢植えで戴いたものだ、
種が鉢からこぼれて翌年から、湿り気の多いつくばいのそばに
根を張り始めた。

お店ではあまり使わないが、会津では初夏の頃、
ウルイと呼ばれて山菜としてもよく食べられる、
味は淡白で粘りがあり、お浸しなどに向いている。

ヤマギボウシも種類がたくさんあるらしい、尾瀬で7月に
優しい花をつけるのがコバギボウシと呼ばれているもの
花の形が我が家のものよりキキョウに近い形をしている。

この花も日本からヨーロッパに渡り、改良されて様々な園芸種が生まれたと
言われています。洋の庭にも、和の庭にもよく似合います。
残念ながら花は一日花ということもありますが
茶花としてはまことに活けづらい
未熟な私にはどうも扱いが難しい



ヤマユリ

| 2010-07-22 10:35:37 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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雨が上がり、晴れ間の日が続いたと思ったら
連日猛暑の日が続いている
北半球の猛暑は、作物の生育にも大きく影響しているという

この頃になると会津の里山に、ヤマユリが咲き始める
ヤマユリは古い時代から食用とされていたらしく
縄文時代は重要な食料だったらしい

私たちの店でも主に冬、ユリネを料理の食材として利用する
このユリネがヤマユリなのでしょうか、またはほかのユリなのか
いちど調べて見ようと思っている。

大正時代までヨーロッパへの重要な輸出品だった何かで読んだ事がある
いまあるユリの仲間の園芸品種はほとんどが日本のヤマユリから改良されたものだという

ただこのヤマユリは匂いがきつい、とても部屋のなかには活けられない
野にあるときはさほど気にならないのですが
部屋に持ち込んだものならにおいに閉口する

このように美しくても部屋に持ち込めない花はヤマユリのほかにもいくつかある

それにしても夏の入道雲になんとこの花が似合うことでしょう


*写真提供はヒタチのtono

タチアオイ

| 2010-07-08 08:07:33 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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梅雨の頃になると会津の城下町のいたるところで
タチアオイの花が目立ち始める.

この花は市の花にも指定され、会津松平家の葵の紋はこのタチアオイ
であると聞いたことがある。

数年前から市に花と緑の課というのが出来、
意識して植えているのでしょうが
お城の周りや空き地にずいぶん多く目立つ用のなってきた。

この前マンホールの蓋にもタチアオイがデザインされているのを
見つけた。

日本には古くから、薬用として渡来したらしく、本草綱目や様々な書物に見られる
色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩、
店に活けるのは誠に難しくもちろん活けた事もない。

私が住む城の南側、の土手にもたくさん植えられている
今朝は、ヨシキリの鳴き声が梅雨の晴れ間に流れてきて
タチアオイが風に揺れていました。



キンシバイ

| 2010-07-02 18:23:01 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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梅雨の始まり頃になると。会津の庭先でよくこのキンシバイを見かける。
とはいっても、私たちには縁が薄く、お店に活けたことはほとんどない。

よく似た品種にビヨウヤナギがあるが遠目には見分けがつかないくらいよく似ている。
花の雄しべが長く金の糸のように見えるところから名前が生まれたらしい。

江戸時代の中ごろに中国から渡ってきた物だという
花は梅の形によく似ている。
先日、友人のお宅を訪問したときに玄関の
大きな甕にざっくりと投げ込まれるかの
ように活けられていた。

雨も上がり梅雨晴れの光が庭に刺し、
風にホトトギスの鳴き声が運ばれて
庭のキンシバイが濡れていた。

夏椿

| 2010-07-01 22:56:01 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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夏になると白い花が目立つようになるが
そのなかでも一際、私の心をひきつけるのは夏椿の花である。

花の形が椿によく似ているが、夏に開花することから「夏椿」と呼ばれている。
ここ十年で街路樹や庭木に急速に植えられるようになったと感じている。

別名サルスベリ、幹がすべすべしていると子からそう呼ばれているらしい
また、「沙羅双樹(さらそうじゅ)」と呼ばれてもいる。
その呼び名のせいかお寺の庭木によく植えられている。

雪には弱いのでしょうか、雪深い会津の奥会津ではほとんど見かけない
お釈迦(しゃか)様が亡くなったときに
近くに生えていたことで有名な「沙羅双樹」は、
全く別の熱帯樹のこと。

昔、宿泊した京都の宿で、早朝、庭にこの夏椿の花が根元に無数の花が落ちていたのが
忘れられない。気温の変化なのかその理由はわからないが
前の晩、数個しか落ちていなかったのに
翌朝には数え切れない花が落ちていた。

*写真は日立のtono様から拝領いたしました





ご案内

| 2010-05-08 14:29:47 | トラックバック(0) | コメント(0) |
毎年店内設備と施設のメンテナンスを行うために誠に申し訳ありませんが、
5月9日から16日まで休業させていただきます。
営業の再開は17日からとなります。
予約はインターネットから受け付けております。

冬の猪苗代(ハンの樹)

| 2010-03-07 17:31:45 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
ハンノ樹
冬の湖岸
猪苗代湖の冬の湖岸はメランコリックながら美しい
暗い湖面に南の方から明るい光が差し、独特の風景をつくる。

特に湖岸に広がるハンノキの風景は好きだ、猪苗代湖の湖畔、長浜の周辺には見事なハンノキの群落が見られる。

ヨーロッパの絵画にも特に16世紀以前の絵画にこのハンノキの風景がよく描かれている。くねった手のように伸びるハンの木の枝先、

中世絵画の暗い画面にハンノキは不気味さを演出する
ものとしてよく用いられている。その姿は妖怪がやどる、恐い顔をした木のイメージに繋がる。

ハンノキの語源は畔(はん)の木、つまり湖畔や」川の河畔に育つ木という事らしい。

会津盆地の古代社会もこのハンノキが多く茂った湿地だったといわれています。開墾がすすむと他の畦に等間隔に残されあるいは植えられて、稲わらを干す木として利用されたらしい、

写真提供(hitatino,tono)



雪時雨

| 2009-12-24 17:15:40 | トラックバック(0) | コメント(0) |
冬の城
まだ本格的な雪になるには時間があるのかもしれない、いまごろ里山を歩いていると時雨に出合う事がある。

それはやがて雪になり、暫くすると晴れ間が見えてきたかと思ったら又雪に変る 。

会津に住んでいるといつも今頃こんな情景に出会う
先日、俳句をなされているある方がこのような情景を「雪時雨」と言っていた。

雪時雨とはなんと美しい表現だろう。数日前に久しぶりに散歩した鶴ヶ城、ちょうどこの雪時雨でした

太神楽椿

| 2009-12-23 18:02:49 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
太神楽椿
随分昔のはなしだが11月の炉開きに太神楽の椿を茶席の花にと頂いた事がある。

つぼみは趣があり、炉の暖かさに翌日には花が大輪にちじれて咲いた姿は、あまり見てくれがいいとはとても思えなかった。

関西では清緋(せいひ)と呼び、早咲きの豪壮な咲きぶりは太神楽の名に相応しい、このようにちじれて咲く花のことを獅子咲きと呼ぶ、花の名前の語源もそこからの事らしい。

名前がいい事から、炉開きや口切によく用いられるらしい椿には茶の湯の世界に様々な逸話がある会津の領主だった氏郷が、京に在中の折、よい花入れが手に入ったと、利休様から前田利家、細川らと共に招かれた。

いってみると部屋には花も花入れもなく、何事もなく手前が行われた、

狐に包まれたかのように3人はおもっていたら、ひとりがさてそのよい花入れは何処にと問いただしてみた。

やがて利休様は庭の塵坪に青竹の箸で挟むかのように活けられた花を3人に見せられた。

その美しさに声も出なかったという話が伝わっています
まさか庭の塵坪(ゴミ入れ)に活けられているとは夢にも思わなかったことでしょう



| 2009-11-17 08:01:43 | トラックバック(0) | コメント(0) |
霧
11月に入り早々に少し雪がちらついた。

雪が降る少し前会津盆地は早朝から午前中にかけて
霧に覆われる。

昼暖められた盆地の大気に西から低気圧が近づき
冷たい風が吹き込むと南北に盆地を縦断する大川(阿賀野川)周辺から濃霧のような状態なってきます。

江戸時代に書かれた会津農書にもこの霧のことが書かれていると聞いた事があります。

古い時代はもっと盆地にはハンの木が生い茂り、別な盆地の風景があったはずだなどと様々に想像しながら
川筋を歩いてみる。

もうこの時期になると人の手で植えられたコスモスなどの花以外はないのですが、立ち枯れの草花の中に名残の花を求めてさ迷います。

写真提供*常陸の殿

シラヒゲソウ

| 2009-10-28 20:30:38 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
シラヒゲソウ
私たちのお店の電気工事などをお願いしている佐藤健司さんが、きわめて珍しい「シラヒゲソウ」の撮影に成功した事が福島県の地方新聞で報道されました。

先日その写真を持ってお店にこられ、見せていただいたが残念ながら私は見たことがない。

主人はもう20年も前に岐阜の園芸店で見たことがあるといっていたがその記憶も定かではないようです。

以下に新聞記事の内容を記載してみます。
(シラヒゲソウは、県内では会津地方南部の一部の地域に分布し、渓谷や河川の」湿った場所にごくまれに生育する。

美しい花であることから盗掘される事も多く、2005年に県の特定希少野生動植物に指定され、採取や譲渡が禁じられている。

佐藤さんは林道から十数メートル崖下の川べりの岸壁に咲いている数株を確認した。シラヒゲソウを見つけるために数年かかっているために、佐藤さんは「感激もひとしおでした」と話している)

佐藤さんにはいままでもいろいろな場所に連れて行ってもらっていますが、本業の傍ら地道な研究をする姿には頭の下がります。

(*写真は佐藤さんが自ら撮影したものです。写真の技術のも驚かされます)




ノウゼンカズラ

| 2009-08-03 17:03:26 | トラックバック(0) | コメント(0) |
のうぜんかずら
会津の梅雨明けが近づくと民家の近くにノウゼンカズラの華やかな花を見かけるようになる。

花が次々と咲き落ちて辺りは花のむくろで埋め尽くされる、散る姿も哀れさを感じさせないほど華やかで強い感じがする。

生命力が相当強いらしく友人の家の前のものは、かなりの太さにになっていた。

改装のために枝を切ったのですがそこからまた新しい芽が伸びだし夏には花の球塊を作るようになってしまった。

この花はいつ頃から日本にあるのかも謎に満ちている
一説のよれば関白秀吉が朝鮮から持ち帰ったとも言われている。

「凌霄花」、漢字ではこう書くらしいが「凌霄花」は漢名からで、「凌」はしのぐ 「霄」は”そら”の意味で、 つるが木にまといつき天空を凌ぐほど 高く登るところからこの名がついた。と何処かのホームページに書かれていた


アメリカの70年代のヒッピーの間では、この花から薬が作られていたと書いてあるのを見たことがあるが何に効くかは忘れてしまった。

茶花には派手すぎて活けづらい、私の店では、いまだに活けたことがない。



あさざ

| 2009-07-07 18:19:11 | トラックバック(0) | コメント(0) |
あさざ
7月も10日を過ぎる頃になると猪苗代湖の北側の湖岸にアサザの群落が花を咲かす。


この頃になると湖面の水温と大気中の温度差が生み出す霧に湖面が覆われる。

猪苗代に住む友人が夏の初めに胡瓜に似た黄色い花がたくさん湖面を埋め尽くす話をしていた。

葉は睡蓮に似ていているが、会津では猪苗代湖の湖畔以外では見たことがない。アサザとは浅沙、つまり浅いところ生育する事に由来するらしい。

花は朝早くに咲き午後になるとしぼんでしまう、人間から見れば、何ともはかない花のように見えるが生態的には見事な繁殖システムを持ちあわせているという。

最近この猪苗代湖で最近湖水の汚染が進行しているといわれています。

温暖化、生活排水や農業肥料による汚染、特に北側は生活排水や農業肥料が大量に流れ込むためか、それを肥料とする葦の群落が湖岸を多い尽くす。

遠浅のその先にアサザは咲いている。それもここ十数年であっという間に汚れてしまったという。

霞ヶ浦ではこのアサザが水質改善のためにアサザプロジェクトとして移植などで水質の改善や環境修復に成果を挙げていると聞いた事がある。

もしかしたらこの汚染とアサザの繁茂、猪苗代湖の水質改善にも役割を果たしているのかもしれない。