会津盆地の里山の雑木林に下草が萌える頃、すみれは咲き始める4月の末頃が盛りだろうか。奥会津三島町西片西隆寺の故遠藤大禅老師が私のところにスミレの詠草を残している。『石垣の 石の間にはえし草、何時しか小さき花つけにけり』何気ないこの歌も、生前和尚が書かれた『観音の風光』を読んでいると平和への熱い願いと、日常の何気ない事に感謝できる幸せを読みとれる。あの太平洋戦争のビルマの戦場で、銃弾が炸裂する塹壕の中、水浸しの壕の渕に咲く「すみれの花」に和尚様は命の輝き、観音様を見たという。生きてあの東北の田舎のふるさとに帰りたいという願いは叶って本当に禅僧らしく、苦悩しながら世のために生きてこの世を去った。今年も山里の小さな寺に春が巡ってくる。和尚が平和への熱い想いと願いを込めた「すみれ」がこのちいさな山里の前庭にいつもの様に咲く。
(写真、2月ひめゆりの塔の庭に咲いていたすみれ)
[ 2017-06-02 12:57 ] xushengda0602コメ wrote:
Touche. Outstanding arguments. Keep up the amazing spirit.
[ 2018-03-24 07:52 ]
Daniel wrote:
[ 2018-05-25 13:31 ]
April wrote:
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xushengda0602コメ