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露の前になると
沢地や比較的山沿いの田んぼの近くによく、この花が目立つようになる
花の時期には背丈も大きなり2メートル近くになるのも珍しくない
そばに近づきよく見ていると、花アブや蜂の類が蜜を集めに
来ている。
名前の語源は定かでない、一説によると山に食べ物がなくなる時期に
いのししがよく根を掘りに来て食べているからだと
ともいわれている。
一度だけ、お店に持ち込んで大きな甕に活けてみたが
バランスをとるのが難しく、翌日には止めてしまった事がある
このはなは本当に野にある方がいい
花の少ない時期に見かけると採取して活けたい衝動に
駆られるが、難しい事をそのたびに想いだし
やめておこうといつもおもう
春先に山を歩くと、
沢沿いに光沢の有る大きな葉が目に付く。
植物に詳しい友人はこれが「ウバユリ」だと教えてくれた
意外なことに食べられるという。
葉の姿はまことに美味しそうな感じがするが
私は食べたことはない、又食べた話も聞いたことがない。
さてこのウバとはどのような意味があり、どう書くのだろう
乳母なのか姥なのか謎が残る。姥だとしたらなんと不名誉なことか
初夏には、あの光沢の有る葉が消えてしまい花だけが咲く。
「歯がないのに女の色香が残っている」
そんなところから名付けられたとも言われています
考古学をしている友人はこの根が実は縄文時代から
近世まで重要な食料だったと話していた。
いったいどんな味がするのだろうか
そう聞くとますます食べてみたくなる。
会津の里山の沢地にそろそろ咲き始める
、
何年か前の初夏のある日、お世話になった方の見舞いに行った
時、ベットの窓辺近くの外の傾斜地に葉を茂らせて
咲く白い花は何だろうとおもった。
花木や野草に詳しい友人は「あれはサワフタギ」だと教えてくれた
この何気ない傾斜地の自然の移ろいがどれだけ慰めてくれているかを
静かに語った、その人ももうこの世の人ではなくなった。
春の華やかな花の時期が過ぎ、新緑が深まる頃
になると、目立たない白い花が山野に増えてくる
この白い花の時期も、爽やかで たまらなく好きだ
よく見ていると会津盆地を取り囲む沢沿いに
名前のごとく、沢に蓋をするように咲いている
このを見ているといつもその人のことを想い出す。
秋に山にある美しいブルーの実を付けるのがあの
サワフタギとわかるまでに何年も時間を要した。
昔料亭をしていた時代、お客様との交信用に
使用していた葉書に、このサワフタギの絵があったが
それがこの花だとわかるまでに20年の時間が過ぎ去ってしまった
この十年位前から、会津の街路樹や公園、あるいは庭の木にこのハナミズキを
あちこちでみるようになった。
我が家の前のお宅にも植えられている
丈夫で生命力が強く育てやすいらしい
花は大正の頃に、アメリカに送られたソメイヨシノ
の返礼に贈られたものと言われています。
そんなところからかアメリカヤマボウシともよばれる
アメリカから来たときにヤマボウシに似てているところから
とりあえず付けられたらしい。
それがそのまま花の名前になってしまったのだという
意外なことに樹被には殺虫成分があるらしく
イギリスなどでは犬ののみの駆除につかわれていたという
この木は秋になると赤いきれいな実がなる
美味しそうなのだけれど、ヤマボウシのよ
うには食べられないらしい
写真。hitatinotono
この震災でお城の北側にある女子高の跡は
原子力発電所のある大熊町の臨時の役場として利用されることとなった。
この学校の跡の回りの垣根に多くの「ドウダンツツジ」が植えられていますが
そのドウダンツツジの白く小さな花が今満開で見ごろを迎えている。
このかわいい花、そういえばお店の中にもち込んだことがほとんどない
調べてみたら満天星躑躅と書くと初めて知った。
白い花が咲きほころぶさまを満天の星に
見立てたらしい。
秋になると、この紅葉が又とても美しい。季節の移り変わりは里山でなくても
こんなところでも感じさせてくれる。
せめて震災で避難している人たちの慰めに少しでもなればと願う
葺き替えられた、お城の赤がわらに
お城の周りに咲く花たちがとてもよく似合います
複雑な思いと不安で迎えた春は
瞬く間にサクラの時期が過ぎ、新緑の頃を迎えてしまった。
この時期の川面の風景はとても美しい
川柳、雪解けの青い水、何気ない風景のなかに
いつしか、私は未来に対する不安を忘れていた。
川柳はとても強い植物だといわれている
河川が氾濫し流されても、枝の一切れからでも再生し
よみがえるという、やがて石だらけの川面で根付き
春には美しい緑色で河川を覆おう
会津で生まれ、会津の四季と共に自分の命のときが流れ
やがて私もこの世にはいなくなる
川柳、青い水、残雪の飯豊連峰、美しい会津に、想いは深くなるばかりだ
この震災で多くの人が会津に逃れてきている
どこのふるさとにも自分を見守る美しい景色はあるはず
会津に避難している多くの人たちも自分の生まれた土地に
戻りたいと強く願っていることでしょう
そのことに想いを馳せると心が痛む
写真*hitatinotonoから