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まだ本格的な雪になるには時間があるのかもしれない、いまごろ里山を歩いていると時雨に出合う事がある。
それはやがて雪になり、暫くすると晴れ間が見えてきたかと思ったら又雪に変る 。
会津に住んでいるといつも今頃こんな情景に出会う
先日、俳句をなされているある方がこのような情景を「雪時雨」と言っていた。
雪時雨とはなんと美しい表現だろう。数日前に久しぶりに散歩した鶴ヶ城、ちょうどこの雪時雨でした
随分昔のはなしだが11月の炉開きに太神楽の椿を茶席の花にと頂いた事がある。
つぼみは趣があり、炉の暖かさに翌日には花が大輪にちじれて咲いた姿は、あまり見てくれがいいとはとても思えなかった。
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関西では清緋(せいひ)と呼び、早咲きの豪壮な咲きぶりは太神楽の名に相応しい、このようにちじれて咲く花のことを獅子咲きと呼ぶ、花の名前の語源もそこからの事らしい。
名前がいい事から、炉開きや口切によく用いられるらしい椿には茶の湯の世界に様々な逸話がある会津の領主だった氏郷が、京に在中の折、よい花入れが手に入ったと、利休様から前田利家、細川らと共に招かれた。
いってみると部屋には花も花入れもなく、何事もなく手前が行われた、
狐に包まれたかのように3人はおもっていたら、ひとりがさてそのよい花入れは何処にと問いただしてみた。
やがて利休様は庭の塵坪に青竹の箸で挟むかのように活けられた花を3人に見せられた。
その美しさに声も出なかったという話が伝わっています
まさか庭の塵坪(ゴミ入れ)に活けられているとは夢にも思わなかったことでしょう
11月に入り早々に少し雪がちらついた。
雪が降る少し前会津盆地は早朝から午前中にかけて
霧に覆われる。
昼暖められた盆地の大気に西から低気圧が近づき
冷たい風が吹き込むと南北に盆地を縦断する大川(阿賀野川)周辺から濃霧のような状態なってきます。
江戸時代に書かれた会津農書にもこの霧のことが書かれていると聞いた事があります。
古い時代はもっと盆地にはハンの木が生い茂り、別な盆地の風景があったはずだなどと様々に想像しながら
川筋を歩いてみる。
もうこの時期になると人の手で植えられたコスモスなどの花以外はないのですが、立ち枯れの草花の中に名残の花を求めてさ迷います。
写真提供*常陸の殿
私たちのお店の電気工事などをお願いしている佐藤健司さんが、きわめて珍しい「シラヒゲソウ」の撮影に成功した事が福島県の地方新聞で報道されました。
先日その写真を持ってお店にこられ、見せていただいたが残念ながら私は見たことがない。
主人はもう20年も前に岐阜の園芸店で見たことがあるといっていたがその記憶も定かではないようです。
以下に新聞記事の内容を記載してみます。
(シラヒゲソウは、県内では会津地方南部の一部の地域に分布し、渓谷や河川の」湿った場所にごくまれに生育する。
美しい花であることから盗掘される事も多く、2005年に県の特定希少野生動植物に指定され、採取や譲渡が禁じられている。
佐藤さんは林道から十数メートル崖下の川べりの岸壁に咲いている数株を確認した。シラヒゲソウを見つけるために数年かかっているために、佐藤さんは「感激もひとしおでした」と話している)
佐藤さんにはいままでもいろいろな場所に連れて行ってもらっていますが、本業の傍ら地道な研究をする姿には頭の下がります。
(*写真は佐藤さんが自ら撮影したものです。写真の技術のも驚かされます)