おかみの花日記
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黒侘び助

| 2008-03-10 16:40:00 | トラックバック(0) | コメント 4 通 |
黒侘び助
昨年の今頃、主人は横浜の町田市の白州邸武相荘を訪れている。私は行けなかったが、白州邸に咲く黒侘び助の椿の花が余程印象的だったのか、花の苗が欲しくなったらしく、インターネットで検索し新潟の椿専門の栽培業者を見つけた。

「椿花園」という栽培業者の方だった。幸い毎月のように見えられる新潟のお客様の近くらしく、わざわざ訪ねて数本の苗を買い求めてきてくれた。

我が家の畑の隅に主人が昨年、その頂いた深紅の椿黒侘び助の苗を植えた。移植してすぐ、黒侘び助は深紅の花を付けた。
古代朱


漆器の古いものに古代朱という色がある。黒侘び助の赤はその古代朱を連想させる。この色を出すために昔の人は水銀を混ぜて発色させたともいわれています。

以前、上杉景勝と共に会津へ下向し、定住したという足利氏の流れを汲むというお方がいて、会津の旧家のギャラリーを経営なされている。

このギャラリーで、中世につくられたと思われる古代朱で塗られた見事な厨子を見せて頂いた事がことがある。黒い深みを帯びた古代朱の厨子は普通の身分のものが持ち得ないものとすぐわかるそれは見事なものでした。

それにしても、この赤と同じ色の椿があることに驚いた。様々な椿を見てきたのに今まで出会いの縁が無く、黒侘び助の花は白州邸に行かなければ知らないで終ったかもしれない。何故この赤に見せられるのかは自分でも良くわからないが、主人も私もこの赤の持つ何か心の深い部分を突き動かすような朱に魅せられてきた。

白州さんはその著書を見ていても黒侘び助については何も触れていない。でも白州正子さんもこの赤に何かつき動かされる様なものを感じていたかもしれない、そんな気がしている。




ムベ

| 2008-01-21 16:28:13 | トラックバック(0) | コメント 2 通 |
むべ
この寒中に不思議なものを頂いた。

それは紛れもなくあけびのようである。以前、フガクスズムシソウの写真を提供いただいた佐藤さんがもってきてくれた。

このアケビのような物、もともとは暖かい地方のアケビの仲間で名前を「ムベ」とよばれていると佐藤さんが教えてくれた。

常緑のツル植物でトキワアケビとも呼ばれる。トキワ(常葉)とは、つねに葉がついているとの意味で、そこが他のアケビと異なるらしい、彼によると福島県が北限だそうである。

会津の里山を歩いても私は残念ながらいままで見たことはない、ムベはアケビのように口をあけることはなく、冬などは鳥が穴を開けて中のみを食べるのだという。

頂いたムベの実には鳥が開けた穴が開いていた。佐藤さんは植物の方の研究者としてもその世界では有名な方のようで仕事がない日はほとんど山にいるのだという

このまえも「ウチワゴケ」というシダの小さい仲間を取ってきてくれた。

語源に興味があり調べてみた。ムベとはこの実を食べた天智天皇が「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」と言ったのが語源だとのこと。


南の方では比較的多く見られるらしく。弦は籠網などに向いていてよく利用されるという事ですがこの弦で編んだ籠を私は見た事がない