おかみの花日記
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豆柿

| 2007-12-16 20:40:58 | トラックバック(0) | コメント(0) |
もみじ
16日早朝、うっすらと雪化粧をしたお城の中を散歩してきました。桜や柳など様々な広葉樹の葉が落ち、松の雪つりも終えて鶴ヶ城はすっかり冬の準備を終えていた。

お城の南側には明治以降に作られた墓地があり、そこに大きな豆柿の木が数本植えられています。、木枯らしに中に立ちすくむ豆柿の木はよく見ないと何の木かと思うほど情けなくみすぼらしい。

それでも雪がちらつく寒空の下、黒い小さな柿の実をつけています。この豆柿、柿渋を取る為に昔は会津にたくさん植えられていた。当時柿渋は漆器の下地に塗られていたが漆器の衰退と共に、豆柿など誰も顧みなくなってしまったのでしょう。

おそらくこの木も大正時代か明治の末に、会津の漆器業界がよかった時代に植えられたに違いない 。柿渋といえば、お店が移転する時、カウンターをどのようなものにするか最後まで悩んだ。

当初の計画では、酒造メーカーの大きなホーロータンクの蓋を使用する事になっていたが、ところが工事を始めてみると収まりが悪く形にならないと気づく

大工さんが「倉庫にカウンター向きの長い杉の木がある」といって急遽それを使用する事になりました。その杉のカウンターに主人の友人「渡辺木工」さんにお願いして柿渋を塗ってもらった。おかげさまでカウンターは見事なまでの飴色に仕上がった。
豆柿

最近は柿渋塗りの布製品も数多く見かける。薄汚れて見える哀れな豆柿の木は、誰に顧みられる事もなく、雪が溶け始める3月のはじめ頃、ぼたぼたと雪の上に無残に実を落とす・・


冬のかわせみ

| 2007-12-03 21:38:34 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
この前の朝、家の近くの湯川の土手沿いを散歩していて思わぬものに出会った。


コンクリートの橋脚からこの寒い川面に、小さな鳥が目にも留まらぬ速さでダイビング、見事に魚を捕まえてどこかに飛んでいきました。かわせみの捕食の瞬間です。

雪がいつ降り始めてもおかしくないこの時期は、会津盆地に時より冷たい西風が吹き込み、早朝盆地に霧が立ち込めますが、城下の人たちはこの川沿いの遊歩道を散歩道として多くの人が利用していす。
飛ぶかわせみ


移り行く季節毎に、川面には多くの種類の鳥が訪れる。
今頃は鴨やおしどり、青鷺や小鷺などが見られる。その中でも、かわせみはかわがらすと並びとてもかわいらしい。

お城のお堀などでもかわせみに姿は1年中見られ、どうやら石垣の隙間に営巣しているようです。

しかし、雪が降りそうなこんな寒空の川でのダイビング風邪をひかないのかしら・・

*写真 茨城平塚様からご提供いただきました。


やまとりかぶと

| 2007-11-15 18:38:57 | トラックバック(0) | コメント(0) |
私たちの大切な花の採集場所の院内御廟、すぐ近くの沢の日当たりのよい場所に毎年春,二輪草の花が咲く。
やまとりかぶと


ところがまったく同じ場所に、秋になると青紫の美しい花が咲くのを見て気になっていた。この花が「トリカブト」の花だと知ったのは十数年前。

その頃新聞紙上をトリカブトの殺人事件の記事が何度も掲載されていた。トリカブトは毒性が強く、縄文時代から毒矢として石の鏃の先端にぬられ狩に使用されていた
毒草の中でも最も強い毒性があるともいれている。

トリカブトの美しさは妖艶で不気味さを湛えているが、ただ毒草なのに、茶の世界では茶花として飾られる事がある。

毒草や棘のある花は禁花として敬遠されるのですが、トリカブトはお目溢しらしい。以前どこかの10月名残の茶会などで、床に飾られた籠の中に他の花と共に活けられていたのを見たことがる。

ただ春は注意を要する。困った事に二輪草はとりかぶとの同じようなところで芽吹き、素人目には見分けがつかないようなそっくりな若葉して咲いています。

その葉を食べて、誤食による事故も起きていると聞く。
その当時、二輪草が美味しいと聞いて一度食べてみようかと思った事があった。

採取してて、途中からはっと此処に秋にはトリカブトの花が咲いてるのを思いだし採るのを止めた。秋も深まり、トリカブトの花を見ると今更ながらにわが身の幸運をこの花を見るたびに噛み締める。

あきぐみ

| 2007-11-05 10:41:19 | トラックバック(0) | コメント(0) |
秋の深まる里山も少し標高が高くなると、アキグミに出会う事がある。

背丈 の低い低潅木なのですが、今頃、数え切れないほどのたくさんの実を付けている。先日も人影の少ない高山地帯を歩いていてこのアキグミの大群落とであった。

口に入れてみると、あのグミの渋みのある甘味が口の中に広がり、幼かった頃に記憶がよみがえる。
あきぐみ


そういえばこの会津の城下町の庭先に、何処にでも種類の異なる大粒のグミの木があったような気がした。

まだ日本中が貧しかった頃、その大粒の赤い実がなるのを、待ちわびるかのように子供達がおやつにしていたのではないでしょうか。

このアキグミも、昔、料亭時代に山中で採集し食前酒用に仕込ました。遠い昔、どこかの山中の宿で、食前酒にグミ酒をいただいき、その感動が忘れられなくて仕込んだのでしょうが、あの味にはならなかった。

あまり美味しくなかったのか、日の目を見ずにどこかに消えてしまった。秋晴れの高原、アキグミの群落の中を歩きながら、私は子供の頃を思い出していた。


つるりんどう

| 2007-10-31 21:10:57 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
tururinndou
秋も深まる里山に、今頃になると、見るからにおいしそうな弦性の真赤な実を見ることがある。


以前、喜多方の山都に抜ける山中の雑木林の中に咲くツルリンドウをたくさん見かけたことがあった。この花の実があの赤いものになると知ったのは後の事。

この実は食べられると後で判ったが、私は食べた事がない。甘味がありなかなか美味しいというが、どうも手が伸びない。中国では漢方の薬用として用いられるという。

咲いている場所は雑木林と畑地などの境界域が多い
採ってはくるのですが、飾り付ける段になると、なかなか難しい事に気づく。

もともと他の植物に絡まっていただけに、床の間に這わせるわけにもいかないし、かといって掛け花入れからぶら下げても、どうにも形にならならない。

それは他の蔓性の花にもいえる、このツルリンドウは咲いている場所で見ると絡まっているというよりは、他の植物にもたれて寄り添っているような感じがする。

自然の中に咲いていたほうが美しいと感じる、雪が降ってその新雪の雪間に見かけたこともあるが、とてもきれいでした。







キンモクセイ

| 2007-10-11 17:25:02 | トラックバック(0) | コメント 2 通 |
キンモクセイ
昨日、開店の準備をしていたら、玄関に何処からともなくキンモクセイの香が風に運ばれてきた。

匂いがどこから漂ってくるのかと、隣の駐車場の辺りを見回してみると住む人のいなくなった大きな屋敷の庭に、大きなキンモクセイの木を見つけた。

でも注意して歩いているとさすがは城下町、大きな屋敷には必ずといっていいほどキンモクセイの大木がある。地味で目立たないけれど、秋の城下を香で彩ってくれる。

そういえば昔、キンモクセイの花の酒をつくったこともあった。倉庫には、料亭時代の食前酒の果実酒や花の酒が使わずに終わったものがそのままになっている。

花に刺激を受けて何処かに終い込んでしまったのか、探してが見当たらない。もしかしたとうの昔にお客様に提供してしまったのかもしれない。

お店が終わり、よく晴れた秋の空、月がとてもきれいな夜に、秋の夜風にキンモクセイの香が漂ってくる。

そういえば中国では月の世界から地上に伝わったという仙木いわれたと言われていたと聞いた事がある。


ヤブコウジ

| 2007-10-11 08:23:05 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
おもえば20数年前、私たちがこの場所にお店を開いた時、これから始まるお店に夢を膨らませんがら様々な植物を移植した。

そのなかに、近くの山からヤブコウジを採取してきて植えたことがある。
ヤブコウジ


移植した場所は門の裏側、日当たりが悪い山林の日陰と同じような環境が幸いしたのか、少しづつ増え、時を経て大きな株になってきた。

夏には葉の下に、隠れるかのように青みを帯びた白い花を付けるが、門をくぐるお客様もこの花は腰を曲げて下から覗き込もうとでもしないかぎり、おそらく気づかないはずです。

ほどなく、小さな実をつけやがて秋が深まるにつれ実が赤くつややかに熟してくる。冬、霜枯れた頃になりますと、ヤブコウジの一年中光沢のある葉や実が意外と活躍してくれる。

花の根じめ(花器の下のほうを押さえる様に飾る)やお料理のあしらい、正月飾りなどにも欠かせない。


ヤマボウシの実

| 2007-10-04 18:51:20 | トラックバック(0) | コメント 3 通 |
やまぼうし
ヤマボウシが街路樹に見られるようになったのは、そんなに遠い事ではないような気がする。理由は定かではありませんが大気汚染にも強いとでも言うのでしょうか。息苦しいような場所に植えられているのがかわいそう。

又あちこちの公園の樹木としても人気があるらしく、良く見かけることが多くなりました。

秋には中ぐらいのイチゴのような実をつける。数年前に一度赤く熟した実を食べてみた。ざらざらした触感は梨の様でもあり、昔食べたイチゴのような感じもした。

ただ酸味がなく甘い。以前この実のリキュールにつけた酒を知り合いにいただいたことがある。少し味見をしてきたがあまり美味しいものとは思わなかった。

長い間里山に秋になると見られるこの木の実を、ヤマボウシだと気づかずに過ごしてきましたが、街路樹を見てああこんな実をつけるのかと気がついたものです。