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2ヶ月ほど前、お店の裏口近くの水路の傍に藍の花が咲いているのを見つけた。
数年前に知人からいただいた花を活け、その後枯れた花をそこらあたりに棄てた記憶がある。
その種子が生きていたのでしょうか、そこは洗濯の水が流れ、周りはミントと茗荷、蓬などが生い茂る水路の傍でもある。
とにかくにもこの植物の生命力には驚かされる。そこに咲いた藍の花を一輪挿しに活けておいたら数日をして茎から根が生え始めていた。
又葉が何かに反応したのか、ところどころで紺色に変色している。ああこれがあの紺に染める原料なのかと納得してしまった。
しばらく台風が来たりして不安定な天気が続いたが
今日は抜けるような秋晴れ、藍のかわいい粟粒のような花が風に揺れている
昔料亭だった隣の駐車場は500坪もあるが、その脇のほうのわずかな空き地に季節ごとに様々な花が咲く。
駐車場の持ち主が時々電動草刈機で除草するぐらいで、誰も管理しているわけではない。そんなかにも数は少ないが、植物たちのたくましい命の継承がおこなわれている。
当然このような場所には外来種の嫌われ者が侵入してくる。鳥が運んできたのだろうか、数年前から「ヨウシャヤマゴボウ」の花を見るようになった。別名アメリカノブドウとも言われている外来種の植物である。
なかなか花ぶりがいいと、2年前の夏初めて竹の鮎籠の吊り花入れに白いかわいい花を活けてみた。これがなかなかいい・・竹花入れにとても似合うのには活けた本人が驚いた。
相当に生命力が強いのでしょう、竹花入れの水が多少痛んでも枯れないで咲き続ける。他の空き地でも大きな株になっているのを見かけたことがある。
秋にはおいしそうなブドウのような実をつけるアメリカではこの色をインクの代わりに使用したと何かの本で読んだことがある。
*写真は平塚さんからお借りしました。我が家の玄関の大きな甕に活けた写真です。
箏演奏家遠藤千晶さんの5年ぶりのリサイタル「華」が9月9日午後1時半から福島市音楽堂で開かれました。
彼女は時々お店に見えられるお客さんでもあります。主人と私で秋空の下をドライブしながら11時30分頃に昼食を予約しておいた「八夢」という和食のお店で食べてから会場へむかう。
会場は1時30分の開演、千晶さんの演奏を聞く人手で満席、最初に全国邦楽コンクールで最優秀賞に輝いた際に演奏した「手事」(宮城道雄作曲)と「上弦の曲」(沢井忠夫作曲)を独奏されました。
驚いたのは飛び入りでゲストに歌手の「小椋桂」さんが駆けつけてくれて琴と藤原道山さん(尺八)の伴奏で
歌を聞かせてくれたこと。思いがけない事に会場も騒然としておりました。
昨年小椋桂さんの全国ツアーに参加していることはきいておりましたが突然の出演に驚き・・
でも小椋桂さんの美しい歌声にすっかり魅了されてしまいました。ゲストには藤原道山さん(尺八)をはじめ、棚倉町出身の八槻純子さん(笙)、池上眞吾さん(十七絃、胡弓)、高畠一郎さん(十七絃、打物)らが出演、
又十七絃と箏の「五節の舞」(沢井忠夫作曲)、尺八と箏による「五段砧」(光崎倹校作曲)、遠藤さんの御弟子も加わっての「越天楽変奏曲」(宮城道雄作曲)を奏でられて幕を閉じました。彼女への楽屋へのお土産はもちろんお酒・・・
土湯の山にススキの穂を揺らしながら吹いていた風にちなんで、会津のお酒「風が吹く山廃純米吟醸生酒」でした。
会津盆地から高速道路をいわき方面に向かうと、花や植物に関心のある人ならば植生が異なる事に気づく。
高速道路の路側帯の削り取られた山肌や、空き地に
よくこの白い美しいユリ見ることが出来る。白く清楚な姿は夏のユリとしてとても美しい。
ただ茶花としては大きすぎるのか、あまり使われないようで茶席でその姿を見たことがない。もしかしたらにおいも相当きついのかもしれない。
このユリは会津盆地で見たことがない、栽培されよく売られている、テッポウユリに良く似てて、私などには遠目では見分けがつかない。
調べてみたら、もともとは台湾の山地に広く野生するユリで、日本へ種子が入ったのが大正12年。旺盛な繁殖力のために、今では西日本を中心に広く野生化しまったという。
名前の語源は昔台湾の原住民を「高砂族」と読んだ時期がある。名前のいわれはそんなところなのかもしれない。
今年の夏は暑かった。温暖化がすすんでくると、この繁殖力旺盛なこのユリも会津でも見られるようになるかもしれない。
昨年主人は友人と今頃、長野県の小布施と岐阜県の飛騨地方を旅行してました。
小布施で1泊そのあと岐阜に向かったといいます。飛騨の古川町で1泊、そのあと白川郷へ合掌造りを見に行く
ために観光の人があまり通らないような林道入ってさ迷うようにくねくねした山道を白川郷へ、
その山中で見たこともない、青い花を見て写真に取ってきたと見せてくれた。フォルダーの表示は謎の花と書いておいた。
その花がどうやらヒメシャジンのようだということが最近わかった。野草の本によれば中部山岳地帯の針葉樹林の下の岩場ようなところに生えていると書いてある。
話をしてみたら正にそのような場所だったという。この 花はツリガネニンジンの仲間だという。
ツリガネニンジンも匂いが苦手ですが、この花も枝を折ったときツリガネニンジンとは異なる独特のにおいがしたと話していた。私はまだ見ていない
我が家の庭には大きなタカノハススキの株があった。
夏、花を活けるのにとても重宝していたものです。ところが畑を貸した主人の友人は関心がないせいか、このタカノハススキを株ごと抜き採ってしまった。
ところがよくしたもので、お隣の空き地に種が飛んだらしく、我が家のタカノハススキの子供が見事に育っているではありませんか。
タカノハススキはやはり水揚げがよくない、最近調べたら、切ったらすぐに酢に漬けるとよいと書いてあった。試してみたら本当だった。
このススキいったい何処から来たものなのだろうか、調べてみれば見るほど、その派生や期限は謎に満ちている
ただ葉が鷹の羽の模様に似ていることぐらいしかいてない。東南アジアにもあるところを見ると、おそらく戦国期がそれ以後に日本にアジアから渡ってきたのかもしれない。
友人の竹細工師が作った宗全籠に誠によく似合う。今年のように暑い夏はこのタカノハススキは、涼しさを演出してくれて誠にありがたい。
8月も5日過ぎあたりから気温がぐんぐん上がり暑い日が続いているこのころ少し標高の高い、休耕田などの湿り気のある場所にヨツバヒヨドリの花を見かけるようになる。
8月も中ほどになると花の種類が少なくなり、比較的かんたんに採取できるヨツバヒヨドリにはずい分助けられる。
ただ惜しむらくは日持ちが誠に悪い、以前からこの花には普段あまり見かけないような蝶が今頃になると群がるのを見かけていたが、それが旅する蝶「アサギマダラ」と蝶である事を 地元の新聞報道で初めて知った。
何故かこの蝶、ヨツバヒヨドリの花を好み、その群落地に群がり舞うという。
熱くなる夏の前に北上し、今頃になると日本列島沿いに
南下して遠く沖縄の与奈国島迄飛んだ固体の確認記録があると新聞には書いてある。
裏磐梯では一度捕まえてマーキングをして再放蝶するのだという、人知れない花と蝶の不思議な関係は他にも数多いと聞いている
深山の沢沿いの傾斜地に、今頃になるとトリアシショウマの白い花が見られるようになる。
鳥の脚のような花の形からつけられた名前でしょうが、 チダケサシの仲間だという。この白い清楚な花を茶花にするには少し小振りの物がいい。
ところが、山には花の大きいものが多く、花が大きいと花器や籠とバランスをとるのがむずかしい。
この花も水揚げがうまくゆかないなかなかの厄介者、翌日には頭をたれるかのように、花だけが元気がなくなることもしばしば・・
今頃は雨模様の日が続くなかで、晴れ間を見ては花を採集に行くことになる、特に夏は早朝がいい。夏の野山は暑さが増すにつれて白い花が多くなってきます。
先日も夕暮れ時に花を求めて、東山の山に行きました。雑木林の中に、どこからともなくひぐらしの啼くのが聞こえてきた。
ひぐらしが啼きはじめますと会津の郷も梅雨があけ、本格的な夏が訪れてきます。
私たちのお店の電気関係のメンテナンスや施設工事をお願いしている佐藤さんは、珍しい植物を見つける名人です。
以前から珍しい植物の写真や生息域のお話しを聞いてはおりましたがこのたび産経新聞のTOPページに彼が奥会津の山中で発見した「フガクスズムシソウ」の写真が載せられていました。
佐藤さんは写真の方もすばらしく、以前から写真展なども開いてきました。又、仕事の合間をみて国立公園パークボランティアなどもなされているとのこと。
今回撮影に成功したこの花は、ぶなの木の上に自生する不思議なランの仲間です。花がまるで鳴いている鈴虫のようではありませんか。
奥会津の深山のぶなの幹に隠れるように咲いているとのこと、もちろん絶滅危惧種。
このたび写真を本人からお借りして掲載させていただきました。
私たちはグラナダを後にしてミハスに向かった。ミハスは日本人にも人気のリゾート地。
地中海が望める高台に、白い家が立ち並びまさに北の人たちがあこがれた理由がわかります。
見てくださいこの景色、青い海、白い家並み、雲ひとつなく晴れ渡る空、ここは本当に地上の楽園のようです。
あちらこちらの家にブーゲンビリヤの花が咲いているのがとても印象的でした。
*写真 籠太オリジナル
旅行中多くの場所でアザミの種類を良く見かけた。
アルハンブラ宮殿の中やその周辺を囲む城壁の斜面に数多くのとげのある、不思議な花が咲いていたので、なんの花なのか愉快な現地ガイドの「ビンラビン」に聞いてみた。
彼はラテン語で「アカントス」ととおしえてくれた。アルハンブラの城壁の周辺に、今が盛りと咲くこの花を私は今までに見た記憶がない。
調べてみたら熱帯アフリカ原産の多年草で、古代ギリシアのコリント様式の建築にアカンサスの葉がデザインされているとういう、人間との関わりがギリシャ神話の時代からあることが判ります。
アカンサスの名前はギリシア語の「とげ」に由来するといわれています、苞葉(ほうよう)の部分にトゲがあり
日本にも明治期に渡来しているとのこと。
野草にばかり関心がいきすぎるあまりどうも外来種の花や栽培種の花に関心が行かないようです。
日本で主に栽培されているのはハアザミと呼ばれるアカンサス・モーリスとナガハアザミと呼ばれるアカンサス・バルカニクスの2種だと最近花に詳しい友人が教えてくれた。