おかみの花日記
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エニシダ

| 2006-06-26 08:49:55 | トラックバック(0) | コメント(0) |
enisida
6月も末、会津の高原地帯に行きますと、道路に沿ってまるで移植したかのようにエニシダの黄色い花を見かける。

よく見るとマメ科特有の蝶型の小さなかわいい花をびっしりと咲かせている。

江戸時代にはすでに日本に帰化していたらしいことが記録にも見えます。他の厄介者の帰化植物同様、人間が道路を作るために削りとった山肌沿いにまるで移植したかのように繁殖する。

もともと地中海で原産のこの花は6月の初めの本場イタリアの南部の丘陵には必ず咲いていた。
fuukei



青く透明な空気のかなたには、いたる所に山の上や丘に教会や修道院があり、それを囲むかのように赤茶色の町並みがある。そしてエニシダの黄色い花が咲いていました。



アザミ

| 2006-06-22 07:46:01 | トラックバック(0) | コメント(0) |
あざみ
あざみ
先週まで白い花を咲かせていたガマズミも、もう花の姿は見えなくなっている。季節の移ろいは早く、あの花が今年も咲いたなどと喜んでいると、翌週にはその花の姿が見えなくなる。

花を追いかけているつもりが、いつの間にか追われているような錯覚に陥る事さえあるものです。

会津盆地の西麓の雑木林と道路の狭間に、先日ガマズミを求めて行きましたら、もう花の姿は無くはアザミの花だけが咲いていました。

この辺りは、古代から12世紀に掛けて大きな政治勢力があったと思われる場所、集落の名前には「政所」という地名まで残っています。周辺には古墳や伝説も多く、なにやらいわくありげな雰囲気に包まれています。

アザミは種類が多く、特に地方変異が非常に多いらしく、日本では100種以上あるといいます。葉や総苞にトゲが多く頭状花序は管状花のみで作られています。

はな色も様々で、その美しい赤紫色を見るとつい採集したくなる。しかしチクチクを我慢しながら採集しても、残念ながら赤紫色の花は、忽ちのうちにその色香を失ってしまう。夏の花には残念ながらそのようなものが多い。


訪問者5ムクドリ

| 2006-06-20 13:50:52 | トラックバック(0) | コメント(0) |
mukudori
お店が忙しく留守がちになり、とても畑に手が廻らなくなり,
仕方なく近所の知人に畑を貸してしまった。

そんな我が家の畑に、早朝、この庭を縄張りにしているモズの留守を狙うかのようにムクドリが飛来する。目的は畑にいる昆虫や土の中の生き物のようです。

しかし、ムクドリは必ず数匹で飛来するが、もずの姿を察すると、あわてて飛散する。このムクドリ、どこの地方都市でも大群が街路樹などを宿としているため、夜その糞や鳴声が問題になっている。

会津若松の駅前の街路樹にも夜不気味なくらい泊っている。そういえばイタリアに行った時、ミラノのホテルで一晩中、鳥の鳴声が聞こえていたがそれがムクドリだと朝になって知った。

どうやらムクドリの問題は日本だけの話ではないようだ。ただ日本のムクドリと決定的に異なるのはその鳴声、イタリアのムクドリはカンッオーネの歌うかのように美しい声で鳴いていた。

いかにもイタリア、ムクドリもカンッオーネを歌うのかと感心したものです。よく観察してみると、スズメや他の鳥も鳴声や姿が異なっているではありませんか。

花も日本にあるものと同じものをあちこちで見かけたものです

ガマズミの花

| 2006-06-15 08:37:17 | トラックバック(0) | コメント(0) |
がまずみ
6月も半ば少し暑い日が続いてきたが、しかし農家の方に言わせると、天候が誠に不安定だという。

私どもの契約栽培農家の人に、今年はトマトを当てにしないでと寂しいことを言われた。

先日久しぶりに山へ行きましたら、ガマズミの白い花が
盛りを迎えていました。この花は幹の太さの割りに、大きな葉や花を付けるせいか、幹はしなやかでなかなか手では折れにくい。

当然剪定ばさみが必需品となります。さっそく鋏で切り落とし、我が家の店先の大甕に飾ってみた。

上にはクーラーがあり、その冷たい風がかえって良いらしく、意外と長持ちしてくれる。秋には赤い実をたくさんつける。

この実は、料亭時代食前酒としてたくさん使用させていただいた。この赤から出てくる朱は、子供の頃によく近所の駄菓子屋で買った太鼓飴の朱の色に似ている。

赤いガマズミの食前酒の小さいグラスを眺めながら、よく子供の頃を想いだしたものです。


チダケサシ

| 2006-06-11 09:42:48 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちだけさし
町村合併で今度会津若松市になった河東町、会津盆地の東側の山沿いの傾斜地は古くから開け、遺跡の多い土地であります。

その丘陵地帯は私たちの大切な花の採集場所です。日当たりの良い湿り気の多い土地で、7月も始め頃から、よくチダケサシの花を見かけるようになります。

湿り気のある場所にも拘らず、水揚げが意外と悪く、丁寧に扱わないと花の先がすぐ折れてしまう、また2日目には薄く美しいピンクの色も白っぽく変色してしまう。

チダケサシの名前の語源を知って呆れてしまった。この花の咲く頃、広葉樹の森に乳茸という茸が出る。この茸を昔、刺して山から持ち帰ったからそのままそれが名前の語源になってしまったのだという。

乳茸は美味しいらしいが、福島の人や会津の人は見向きもしない。でも栃木の人たちは大好物らしく県境を越えて採集に来る。あまりの人の多さに最近は入山をめぐってトラブルも起きていると聞く。

そういえば、昨年長野県に旅行に行ったとき、栃木との県境、南会津の国道沿いに乳茸を売る露天が沢山並んでいました。




ウワミズザクラ

| 2006-06-07 19:02:15 | トラックバック(0) | コメント(0) |
うわみず
山菜取りの好きな知り合いが、今年の山はまだ雪があると言っていた。

毎年新緑の今頃、少し高山地に行くとウワミズザクラの花を良く見かけたが、もう咲いたのでしょうか・・

この花によく似たものにイヌザクラがある。小さな花の塊がつく姿からは桜の仲間とはおもえない。遠くから見ていると見分けがつかないほどよく似ている、しかしよく見ると樹皮が白く、おおきな斑点模様なのですぐ見分けがつく。

以前このウワミズザクラの花酒をたくさんいただいた。驚いた事に、香りが高級なブランデーのような香がする。そのままではとても飲めないので、春、桜の頃炭酸で割り料亭時代には、良く食前酒にしてお客様に提供したものです。

果実酒の愛好家の中では特に人気があるらしく、若い果実(緑色の時)を果実酒にしたものを「あんにんご酒」と呼んで珍重します。

新潟では花のつぼみの塩漬けを「杏仁子(杏仁香)」(あんにんご)と名付け食用にしたりしているという。当然鳥にも人気があり、山で鳥と競うようにして収穫すると言っておりました。

気温が高くなり始めると、山には白い花が目立つようになる。トレッキングも汗ばむ季節、白い花は何よりの慰めになります。


やまぼうし

| 2006-06-05 11:07:06 | トラックバック(0) | コメント(0) |
やまぼうし
6月の山中、緑の深まるころ、山の急斜面にヤマボウシの白い花が目立つようになる。最近はアメリカから来た、ミズキの仲間が街路樹や公園などにもに多く見られる。

日本のヤマボウシも公園樹として植えられているのも珍しい事ではなくなった。

昔、茶の湯の先生をなされていた老婦人から、子供もいないので、自分の茶道具を貰ってくれと言われて数多くの道具を引き取った事があります。

その道具の中に古備前の旅枕という花入れがあった。時代を経てそれは見事なものでしたが、わたしたちには縁が無く、その花入れはそれに相応しい方の下へ行ってしまった。

茶会に招かれた折、その花入れにヤマボウシが見事に活けてあったのが思い出されます。

ヤマボウシは花だと思っていた白い部分は苞(ほう)で、葉の一種だという真ん中の粒上のものが花だというではありませんか。

そういえば裏磐梯のレストランで、バルコニーから手の届く位置にヤマボウシの実が生っていた。食べてみたら果皮はとても甘く美味しいものでした。




藤の花

| 2006-06-03 15:53:46 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ふじのはな
藤の花
いつだったか、山の中の温泉やどに泊まった時、藤の花の天麩羅と酢の物をご馳走になった事がある。

天麩羅は油がよくないのか、べたべたしてあまり美味しいものではなかった記憶があります。

ところが酢の物は意外にも美味しいものだなと感心しました。又藤の花の食前酒を京都の花背にある宿でいただいた時はとても美味しいので、自分もまねしてみようと思い大量に作ってみました。

ところが出来がよくなく、あまりの量に捨てるの捨てられず押入れの中に眠り続けているのです。


花の酒は果実と異なり意外と難しい、ところでこの藤、花の根や枝葉を焼いて出来る灰が、染物の触媒に使用したことを知る人は意外にも少ない。

灰のアルカリの成分が特に強いのだという、椿の木もやはりアルカリが強く、古来より染物の触媒に使用されてきました。

なんでも自分で調達した時代の事がどんどん失われていく、そういう時代のものに私は惹かれるようになって来ました。

ハナイカダ

| 2006-05-22 12:06:14 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
ハナイカダ

昨日院内御廟を散策していたら、ハナイカダの花がつき始めているのを確認できた。

葉の真ん中に花をつける変った樹木、やがてそれは大きな黒い実となり地面に落ちる。

院内御廟は樹木が大きく、樹下にわずかに差し込む日差しを求めて、3月頃には葉を天に向かい垂直に目指すかのように芽を出している。

ハナイカダとは良くつけたもの、別名ヨメノナミダともいう言う。明治時代に会津を訪れたイギリス人の女性探検家イサベラバードは、もくもくと果てしない炊事の仕事をする日本の女性を描いている。

嫁の涙とは、何と悲しい名前のでしょうか。おもわず昨日のサラ-リマン川柳を思い出してしまった。「妻はセレブで亭主はセルフ」時代は変ったものです

カッコウの声

| 2006-05-18 09:43:02 | トラックバック(0) | コメント(0) |
かっこう
かっこう
この町の四季は見事なくらいはっきりしている。
花の季節が過ぎてお城の中が新緑に染まる頃カッコウの声が聞こえてくる。

この時期はタンボも田植えで大忙し、お店も少し静かになる。今朝今年初めてカッコウの声を聞いた。

表に出てみると何と声の主は近くの電柱の電線にいるではありませんか。私の姿に気づいたのか鳴くのをやめてしまった。

家に戻り家事をしていると、やがて又鳴き始めた。そういえばもう少し遅い時期、トレッキングに行く近くの高山でも良くカッコウの声を聞いた。汗ばんだ顔にカッコウの声と共に渡って来る風がすがすがしい。

会津に住んで、こんなに美しい場所にすめる幸せを実感している。

コンロンソウ

| 2006-05-15 17:47:45 | トラックバック(0) | コメント(0) |
konnronnsou
コンロンソウ
この花が咲き始めると、山にはめっきり花の姿が少なくなる。初夏の里山、湿り気の多い日当たりの良い場所に群落を作る。

私たちが良く行く東山の院内御廟のあたりも、そんな所に出ている。御廟の傾斜地を遮断するかのように沢地がある。

名前の語源も謎めいている。中国の西域崑崙山脈に降る雪の色が名前のいわれだと言う。名づけた方は唐の国に渡った遣唐使か、はて又中国からの渡来僧か・・

シルクロードの崑崙山脈に降る雪は、雪解け水が地下の伏流水となり、砂漠のあちこちに移動するオアシスをつくるという。

地元の人は、過酷な環境を生き抜くために、何世代にもわたり、地下深く水路を掘り続けてきたと言う事を以前テレビで見た事がある。白い雪は命の象徴なのでしょう。

この花を採取しながら、そんな事をあれこれ想像してみる。コンロンソウがお部屋に活けられる頃、ようやくストーブをしまうことができる

ヤブザクラ

| 2006-05-03 11:29:22 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ヤブザクラ
桜の中ではこの花が一番好き。
いつも咲く時期を見計らい山へ出かけては、一抱えほどのヤブザクラを持ち帰り甕に活けてみる。

日当たりも良く伐採を終えた雑木林のあとなどに、いち早くこの桜は定着する。花の数も少なく花の大きさも小さい。しかしこの桜の持つ気高さに気づく人は少ない。

十数年前に大変お世話になった方の快気祝いと花見の席に床の間にこのヤブザクラを活けた事を思い出す。

もうその頃には病も相当に悪化していた様子、まもなくこの世の人ではなくなった。後で聞いた話だが「いい花見が出来た」感激されていたいう。

この時期は大木のヤマザクラも咲き、郷はあらゆる花が咲き誇る、山中気をつけてみてなければヤブザクラは本当に目立たない

花の城

| 2006-04-24 08:56:57 | トラックバック(0) | コメント(0) |
城
春の彼岸が過ぎて一月が過ぎようしているのに、寒い日が続く、先日も高速道路が地吹雪と雪のために交通規制が何度も行われた。

普通タイヤに変えてしまった人は気の毒なことをした。そんな不安定な天気の中で、城下にもようやくいつもの年と同じように花の季節がめぐってきた。

会津のような雪国は、長い冬から開放されたかのように梅も桜も同時に開花してしまう。私たちのお店の周辺には普段あまり気づかないが、この時期梅の古木が多い事に改めて気づかされる。

この辺りは庭持ちの上級武士の屋敷跡、庭には藩の政策もあって、好んで実のなる木を植えた。庶民はこの春の花がいっせいに開花する屋敷を、憧れをこめて「梅屋敷」と呼んだといわれいる。

特に城近くには梅ノ木が多い、今の季節、鶴ヶ城はそれらの花の海に浮かぶ花の城となります。