おかみの花日記
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氏郷様

| 2006-03-28 19:07:18 | トラックバック(0) | コメント 2 通 |
しろやまざくら
会津盆地を取り囲む山々が萌黄色に色づき始める頃、人里離れた山中に薄紅色の大山桜が咲き始める。

いったいこの美しさは何だろうと想う。大山桜とは異なるが、戦国末期の会津領主蒲生氏郷は吉野の山の芽ぶきの萌黄色とシロヤマザクラが織り成す情景をことのほか愛した。

吉野の山のヤマザクラは古来より多くの歌人に詠まれて来ました。「花か雪かとはかりみえて、山風の花吹きつたる 春の夕暮れ」氏郷12歳の時の詠草と言われています。

蒲生氏郷は関白秀吉に仕えて、謎めいた和歌も残している。「おさまるる、きみの御世とて御吉野の花も散らさで春風ぞ吹く」

この歌からは天下も収まり始めた頃の、醍醐寺の花見を連想させる。大名が仮装して大騒ぎをしたこの大茶会の中で、氏郷様の心は、遠く別なところを見ていたような気がします。

戦乱の世とはいえ、多くの大切な人の命を救えなかった自分の無力を悔いていたのではないだろうか。

華やかな花見の茶会の中で、孤独に遠くを見つめる無常観がひしひしと伝わってくる。

そして茶の師、利休の切腹はたとえそれが主君秀吉の命とはいえ、何処かで許していなかったのではなかろうか、

利休様が切腹を仰せつかり、その身が淀川で送られるのを、氏郷はとがめを恐れず古田織部と共に見送りに来ている。そして、利休の子小庵を若松の城のなかにかくまう辺りはなんとも潔い。

船が暗闇に中に消えてゆく、師を見送りながら、なにをおもったのでしょうか。この世の無常をヤマザクラに託した想いは、辞世の句にも見事に表現される。

「限りあれば 吹かねど花は散るものを 心短き春の山風」・・会津の郷のソメイヨシノが咲き終わり、5月の連休を過ぎた辺りから、会津山々に大山桜をはじめとする山桜が咲き始める。この時期になると氏郷様の想いが脳裏をかすめます。

*写真は吉野の千本桜、この桜はシロヤマザクラと言われています。

花の便り

| 2006-03-21 10:11:40 | トラックバック(0) | コメント(0) |
白梅
新潟のお客さんから又花が届いた。荷物の中には桜と梅と雪椿が入れられていた。やさしいこの方は春になると昨年も何度も送ってくれる。

送ってくれるのは花だけではない、嬉しい事に自分の屋敷で取れたと言う筍や、阿賀野川の流域の肥沃大地から取れる根菜類や野菜も添えてある。

送られてきた雪椿が部屋の温かいところに置いたら
一晩で花を咲かせてしまった。あわてて玄関のところに飾ってみた。
越後から
我が家の梅はまだ咲かないが、先日、農家の方が今年は梅が不作かもしれないと言っていた。

どういう理由かは定かではないが、雪の降る時期がまずかったのだという。

又新潟の方と良く待ち合わせて飲みに来られる。お客さんからは最近こっていると言う花の写真が送られてきた。最近はじめたとは思えないほど写真が上手、


あたりまえの春

| 2006-03-12 21:54:05 | トラックバック(0) | コメント(0) |
まんさく
新緑の頃山にゆくと、雑木林の中に不思議な形をした葉があるのが気になっていた。

それがあの春一番に咲くマンサクの葉と知り驚いた。
何かの本で蝶の専門家によれば、この不思議な形のマンサクの木の葉だけ餌にしてを生きている蝶がいることも知った。



自然界にそういうことが多いらしい。人間の方が知らないがゆえに、植物ばかりか、それに依存して生きている生命に、あまりに無頓着でいたことか。

どれだけ多くの生命を、絶滅に追いやった事を考えると胸が痛い、まだ雪が多い会津の里山にもうマンサクの花が咲いているはず、こう気象異変が続くと、当たり前のように来る春が愛おしいしく感じるようになってきた。

ねこやなぎ

| 2006-03-05 15:37:56 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
ねこやなぎ
越後からの花の便り
新潟から時々おいでになる籠太のお客さんから、今年の春一番の花が届いた。春を告げる花「ネコヤナギ」の花である。

毎年ありがたい事に、季節ごとに様々な花を贈っていただく。さっそく店にある「背負い籠」に飾ってみた。

何のはかりごとも無く、枝も切らずそのまま投げ込んでみたがこれが見事に絵になった。
ねこやなぎ


先年も、開店早々何度もヤマザクラや雪椿の枝を送っていただいた。あの越後の山から取ったという雪椿の赤の美しさにも驚きでした。残念ながら会津の深山の椿にはあの赤は無い、それに花ぶりもすばらしかった。
写真提供  茨城の平塚さん
*追記
ネコヤナギといえば岐阜の笠木透さんが、川のほとりと言う歌の中でこのように歌っていたのが、心に残っている。「めぐる春の水光る。川のほとりのネコヤナギ、春を告げる花なのに、心を寄せる人はなし」あの頃、ゆらめく春の光を写す川面に、ネコヤナギが風に揺れていた。



訪問者その2

| 2006-03-02 13:41:59 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
かわらひわ
かわらひわ
我が家の小鳥の訪問者は他にもいる。特にカワラヒワは春先大挙して押し寄せる。

カワラヒワの来る日はお天気が良い。南向きの庭は様々な種がこぼれてるらしく、有機栽培のせいか昆虫なども多い。

又お店の西側の路地に、隣の料亭の庭木の何かの木の実が零れ落ちるらしく、冬の早朝いつも決まった場所に群れている。

何を食べているのか気になり近づいてみたら、それは杉の実であった。あんなものが美味しいとはとても思えない。

それとも餌が無くなる冬は、美味しいとか不味いとか言ってられないのでしょうか

訪問者

| 2006-03-01 09:13:33 | トラックバック(0) | コメント 2 通 |
じょうびたき
冬の訪問者
今まで我が家の庭ではあまり見かけなかったが、今年の冬から、ジョウビタキがよく我が家を訪れるようになった。


先日も粉雪が舞う寒い朝に、ジョウビタキが雪解けの後の地面に降りてなにやら餌を探している。

橙色の胸の羽がなんともかわいらしい、しかし良く観察しているとなかなか鼻っぱしが強く人をあまり怖がらない。

そればかりか近づこうとする他の小鳥に、果敢に挑みかかり、自分の縄張りを強烈に主張する。

南向きの我が家の庭は、有機栽培のせいもあるが地温が高く、雪解けが早い。シベリアの方から渡ってくると言うこの小さな鳥も、やがて雪解けと共に、私たちの庭からも姿を消す。

春の花見が終える頃この庭にはもずのちー助が戻ってくる

おおいぬのふぐり

| 2006-02-28 23:28:21 | トラックバック(0) | コメント 3 通 |
おおいぬのふぐり
今年の2月は暖かかった。
あの11月から続いた寒波がまるでうそのよう。この暖かさに、もしかしたらオオイヌノフグリの花が咲いてはしまいかと庭の隅や、近所の川をの土手を探してみた。

いくらなんでもまだ2月、やはり花の姿はどこにも無かった。春まだ他の草花がまだ芽吹かないころに小さな薄紫の花が我が家の庭のあちこちに咲き始める。

花にはその姿に似つかわしくない名前をつけることがよくある。古人はなんでこのような名前をつけたのか不思議でならない。

昔このはなも良く押し花にした。先日、古書店で見つけた古本の中に、おそらく買い求めた人が自分で作ったのであろうカードに、この花が丁寧に糊付けされていた。

おそらくは大正時代か昭和初期の頃、この本を
買い求めた人がそのままにして措いたに違いない。