おかみの花日記
1 |

るいようぼたん

| 2004-06-20 17:38:00 | トラックバック(0) | コメント 223 通 |
過酷とも思えるような普段の生活から逃れて、時折友人が東京から会津の自然に浸りにくる。別に特別なところに案内するわけでも何でもない、ただ裏磐梯や会津の里山にゆき、花を見たり、史跡を見学したりして時間を過ごす。その友人が一緒に歩いた初夏の様々なデジカメ写真を、CDに焼いて送ってくれた。高原を歩きながら写した写真の中に、いままでみたことがないものがあり調べてもどうしてもわからなく、思いあまり野草に詳しい友人に聞きに行った。さすが小さい頃から花が好きだったと言うだけはある。それが「るいようぼたん」と判るに時間はいらなかった。るいようとは「類様」の意味らしい少し標高の高い里山の広葉樹や針葉樹の森のなか、あまり日当たりのよくないような場所を好んで生えているという。猪苗代湖の湖畔近く、咲いていたのもちょうどそのような環境であった。夏の雨模様の日に実を付けたものを移植したら枯らしてしまった。もしかしたら根が生きてるかもしれないからそのままにして置いたほうがいいと言われてそのままにしていたら。今年の春小さな鉢からたくましく芽を出してくれた。

おだまき

| 2004-06-01 17:38:00 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
気軽に栽培できると、知り合いからこの花をいただいた。花の形が糸巻きに似ている。どうも花の語源はそんなとこらしい。よその庭には雑草のように咲いているのに、私はよほど相性が悪いのか、一度たりとも定植に成功していない。知り合いのお寺さんは殖えすぎて困ると、庭に生えたおだまきを私も目の前で抜いてしまおうとしたので、その花を頂いて移植をしてみた。あきらめずに実生(種)をいただいて再挑戦してみようと思っている。しかし無知な私は、昨年は7月に種をまいてしまった。昨年の夏は低温が続き、おかげで春と勘違いしたおだまきが芽をだしてしまった。今年こそは定着してほしいと願う。山にもあるというが、野生のおだまきには一度も出会ってない。花を求めて里山をさまよううちに、昔集落の跡だった所に出た、廃墟のゴミの中に昔の気泡が入ったガラスの瓶が埋もれていた。ゴミになるはずであった瓢型の吹きガラスの青い瓶に、おだまきがよく似合う。

やぶれがさ

| 2004-05-21 17:37:00 | トラックバック(0) | コメント 207 通 |
初夏の頃、日当たりのあまりよくない雑木林や、針葉樹の下草にやぶれがさの葉はひときわ目立つ。その名の通りまさに、葉は破れた傘のようであります。春の花の終わりを迎えるこの頃は、花の姿が少なくなる時期だけに、茶花としてこのうえもなくありがたい。花そのものはそれほど美しくもないが、葉の部分から40・も上に花が咲く、うれしいことに茎が丈夫で移動に耐えてくれる。背の高い花は移動が難しいものが多いが、破れがさは安心して持ち帰れる。お部屋に飾ると、場所を得たかのようにこの花は輝き始める。早春の頃に摘んだ、新芽も湯がき食べてみると是が意外と美味しい。会津の里人は山菜の豊富なせいかあまり食べようとはしない。

くりんそう

| 2004-05-01 17:37:00 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
裏磐梯高原の連休がすぎて人影が少なくなる頃、この辺りにも本格的な遅い春が訪れる。高原の春は美しい、道路の傍らに群落を作る二輪草、里では考えられないほどおおきな大輪のあずまいちげ、高原のブナ林は花たちが咲き乱れ遅い春の訪れを祝う。人目を避けるかのように、雪解け水が流れる森の水辺には、ひときわ赤い九輪草が咲いている。檜原湖の北側の遊歩道を歩いていたら、足場の悪い湿地の倒木の陰にこの花を最初に見つけた。木漏れ日の中でひときわ赤く咲く花が気になり近づいてみたが、野草とは思えないほどあでやかな色をしている。高原に春の訪れを歓喜する妖精のようです。

ひめしゃが

| 2004-04-21 17:36:00 | トラックバック(0) | コメント 242 通 |
新緑の緑が深まる頃、東山温泉の近くの険しい山にひめしゃがの花が盛りを迎える。驚いたことに、この周辺の山は下草が全山この花でないかと思えるくらい群生している。面白いことに、この辺りでは持て余すほどある花も、東山以西の里山にはほとんど見あたらない。かってはこの花にあこがれて、探し回ったが、捜してもなかなか見つからないあこがれの花であった。昔お世話になった人が株を分けるのに、まるで我が子を手放すかのようにしていたのを想い出す。アヤメの仲間なのだろうが、小さく紫に咲く花は気品に満ち美しい。芭蕉があこがれた陸奥に咲く「はなかつみ」この花のことだとも言われている。

こごみ

| 2004-04-01 17:36:00 | トラックバック(0) | コメント 14 通 |
城下の八百屋やスーパーにそろそろこごみが顔を出すころになる、会津では、この山菜が実によくたべられる。少し奥山にはいると、日当たり良い沢沿や山裾に普通に見られ、誰でも採れる。しかもその繁殖力の旺盛さには驚かされる。一度お店の路地に移植したら殖えすぎて困ってしまった。しかしお味の方となると是がなかなか美味しく、ゆがいてごまあえ、わさびマヨネーズ、おひたしと何をしても美味しい。今頃城下にもたくさん出回り食されるが、里山ではそれに負けまいとするかのように猛烈に繁茂する。以前東京の友人を山菜取りに連れていったら狂喜して摘んでいたのを想い出します。江戸時代、飢饉と常に隣り合わせの生活を強いられた奥会津の人たちは、おそらくこのこごみを始めとする山菜にどれだけ助けられたことか。「かてもの」と呼ばれた山菜は、まさに命を継承するための糧だったのでしょう。