おかみの花日記
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うぐいす

| 2003-03-21 17:25:00 | トラックバック(0) | コメント 233 通 |
お彼岸の頃、きまってウグイスが城下の町中で鳴き始める。遠くで彼岸獅子の笛や太鼓の音色と競うかのように、その鳴き声はお部屋の客席まで聞こえてきます。会津は季節の四季の変化がはっきりしている。野の花や鳥の声は移りゆく季節に彩りを添えて時が移ります。この土地に生きてきた私の暮らし、会津に生きてきた喜びを、春は里山の雪解け水の冷たさに感じたり、次々と咲き競う野の花に感じて今日も私の時間が過ぎてゆきます。

まんさくの花

| 2003-03-01 17:24:00 | トラックバック(0) | コメント(0) |
まだ雪がある会津の里山の雑木林に、この花は一番先に咲く、目立たない黄色の色紙を切ったような花は、雑木林に日が刺すと、花がきらきら光るように見える。この花の名は、「まず咲く」からだという説と、また枝いっぱいに花が咲くから「豊年満作」からきているともいわれております。古来より、春一番に咲くまんさくの花に、凶作に絶えず脅えながら生き抜いた人々が、まだ雪の溶け切らぬ林の咲くこの花へ、豊作への祈りを込めて名付けたのかもしれない。

たげり

| 2003-02-20 17:24:00 | トラックバック(0) | コメント 276 通 |
この時期、会津盆地の雪が半分ぐらい溶けた田んぼにふしぎな鳥を見かけます。あたまから尾の方に向かい長い冠のような羽がのびている。北の国から南へわたる途中、会津盆地でほんの一時期逗留するのらしい、なかなか用心深いらしく、程良い距離を置いて近づこうとはしない。関心がないと,こんなに美しい鳥が身近にいることさえ気づかない。

雪の降る夜は

| 2003-02-01 17:23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) |
会津の里に雪がしんしんと降る夜はまるで音がしない静寂の世界が広がる、お休みの日はこたつにあたりながらやがてくる春のことをあれこれと描きながら過ごすことが多い。雪解けの野に蕗の薹を採りにゆくことや、あるいは早春の頃野山に咲く花のこと、それらを里山からいただき、どんな風に花を活けようかとか、あるいはどう料理するかあれこれ思いを巡らす。特にこの時期、冬から春へ季節の移り変わりは私に命の尊さを教えてくれる。

歳の神

| 2003-01-15 17:23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) |
奥会津の昭和村の小さな集落の歳の神を見たのは何年前でしょうか。集落の人々がさまざまなお札やわら縄を持ち寄り、前日から大きな歳の神を作る。当日夕闇に紛れひとびとが集落入り口の小高い丘の上にある道祖神にお参りをする。その幻想的な光景は今も忘れられない。やがて歳の神に火が付けられ、炎が里人の顔を照らすと、村人は競うようにその火で菱形に切られたおもちを焼いていた。黒こげのおもちを食べると風邪を引かないといわれてたべてみた。時が流れ、久しぶりにこの集落の歳の神をみたいと思った。何もかもがこの炎のように揺らぎ、そして過ぎていった長い時間を私は見つめていました。

精進料理

| 2003-01-01 17:22:00 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
私のお店は奥会津の小さな町の柳津町虚空蔵尊園蔵寺の精進料理を毎年お手伝いさせていただいている。料理は毎年お寺の菜園でとれた野菜や筍、椎茸などを使用して作る。もう20年以上も続く年中行事です。お出しも、昆布や椎茸、大豆などから取り料理をつくります。年の初めに道元様の典座教訓の言葉をかみしめながら、その心を確認する大事な時間です。毎年正月の二日には胡麻豆腐を練り、火のけない調理場で身も心も引き締まる仕込みが続きます。