おかみの花日記
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京鹿の子

| 2002-06-29 17:15:00 | トラックバック(0) | コメント 225 通 |
会津に梅雨のころになると、野草の好きな方のお庭に時折この花を見かける。京染めの絞り鹿の子模様のような小さな花が綿のように無数に咲く。よく似た野生種にしもつけ草がある。 花の色が濃い意外葉も同じ形、私には今でも見分けがつかない。しかし野生種のしもつけ草でさえも探すとなるとなかなか無い。湿り気の多い土地を好むこの花も今まで南会津の山地で見かけたぐらい、まさに「草中一点の紅」とはこの花の事でしょうか。

もずのちー助

| 2002-06-20 17:13:00 | トラックバック(0) | コメント 3 通 |
今年は来ない物と諦めていた.心配してたもずの「ちー助」が戻ってきた。庭の山椒の木にとまりながら、長い尻尾をぺんぺん振る姿がなんともかわいらしい。私たちがお城の南側、湯川の川縁にお家を建てて十年ちかくなるが、その頃から一匹のもずが私の庭の周辺にすみついていたのに気付いていた。私の庭には色んな鳥が訪れるが、私はこのもずには特別の愛着を感じる。姿が見えなかったりすると、朝から何か落ち着かない。何時頃からこのもずにちー助という名前を付けた。ちー助に、おはようの挨拶をしてからゆっくりコーヒーを飲むのが朝の日課になっている。ちー助は、日常の何気ない事に喜びを見出すことにこそ幸福があることを教えてくれる。

みつがしわ

| 2002-06-01 17:09:00 | トラックバック(0) | コメント 3 通 |
磐梯山の高原地帯に散在する湿原を歩くのも楽しい。低地では見た事もないような植物にお目にかかれる。自由に散策できる時間が欲しいといつも願う。それでもたまに時間をいただけると私の目は貪欲に花を捜してる。高原の誰も訪れないような小さな池に、この花を見つけたのは何時の事だったであろうか。氷河時代に南下した植物で可憐な白い花は化石でも発見されているという。気の遠くなるような時間が流れ、高原の訪れる人もない小さな池で生き延びてきた生命の神秘に深く感動してしまう。

ふでりんどう

| 2002-05-20 17:08:00 | トラックバック(0) | コメント 330 通 |
新緑の頃まだ芽吹いたばかりの草原などによく見かける。愛らしいこの花は筆リンドウとはよくつけたもの、枯れ草の中にひときわ紫が目立ち日当りのよいところを好む。数日前、ずいぶん前に読みかけの本の間に挟んで押し花にしておいたのを長い間忘れていた。その本を何気なく開いたら本の隙間から筆リンドウの押し花が零れ落ちた。落ちてきたのは押し花ばかりではない、この本に挟んだ頃の涙の粒のような想いでも本の間から零れ落ちてきた。

一人静か

| 2002-05-01 17:08:00 | トラックバック(0) | コメント 1 通 |
この花も私の大切な春の花、杉林などの薄暗い所に花を包んだ四枚の小さな蕾のように伸びてきて、開くと白い花穂が現れる。別名吉野静ともいう、源平の昔、源義経の后静御前の吉野に舞う姿に見立てたというのでもあろうか。この花も移植したら根付いてくれた。私と一緒に春先はお客さまのお出迎えをしてくれる。

錨草(いかりそう)

| 2002-04-20 17:07:00 | トラックバック(0) | コメント 201 通 |
私の摘み草のテリトリ―はせいぜい車で30分が限度。東山温泉の院内御廟(歴代会津藩主の廟)やその周辺の山は 大切な花摘みの場所、この辺りは今ごろ白い錨草の満開の時期を迎える。掲載の錨草は太平洋側の錨草で紫色をしている、猪苗代湖周辺の東側から紫色になるという。友人がこの紫色の錨草をお店の路地に移植してくれたが根付いてくれて毎年花を楽しませてくれる、しかし会津のような雪国には、やはり白い錨草が似合うのではなかろうか。

すみれ

| 2002-04-03 17:07:00 | トラックバック(0) | コメント 2 通 |
会津盆地の里山の雑木林に下草が萌える頃、すみれは咲き始める4月の末頃が盛りだろうか。奥会津三島町西片西隆寺の故遠藤大禅老師が私のところにスミレの詠草を残している。『石垣の 石の間にはえし草、何時しか小さき花つけにけり』何気ないこの歌も、生前和尚が書かれた『観音の風光』を読んでいると平和への熱い願いと、日常の何気ない事に感謝できる幸せを読みとれる。あの太平洋戦争のビルマの戦場で、銃弾が炸裂する塹壕の中、水浸しの壕の渕に咲く「すみれの花」に和尚様は命の輝き、観音様を見たという。生きてあの東北の田舎のふるさとに帰りたいという願いは叶って本当に禅僧らしく、苦悩しながら世のために生きてこの世を去った。今年も山里の小さな寺に春が巡ってくる。和尚が平和への熱い想いと願いを込めた「すみれ」がこのちいさな山里の前庭にいつもの様に咲く。
(写真、2月ひめゆりの塔の庭に咲いていたすみれ)