おかみの花日記

しょうじょうばかま

| 2003-04-21 17:26:00 | トラックバック(0) |
春一番の雪解けの頃に雑木林の中にこの花は咲き始める。このしょうじょうは少女のことだと思っていたらとんでもなかった。しょうじょうは猩々(大酒飲み)であると花に詳しい友人に教えられた。少女ではなかった。思わぬ勘違いに呆然として、雑木林の中、日溜まりの中に咲く花に向き合ってみる。でも私にはこの花から大酒のみが連想できない。花の名前にはこのような思いこみや勘違いも多い。近頃は向き合う人の考え方次第、それはそれでいいと思えるようになってきた。無粋な名付け人の想いに振り回されるより、死ぬまで勘違いのままでいた方が幸せなことだってあるような気がする。

梅の花

| 2003-04-01 17:25:00 | トラックバック(0) |
会津はこれからが梅の咲く季節、新潟県の山の中、三和村と言うところに雪中梅という銘醸蔵があります。以前この蔵の社長さんにお会いする機会がありました。この酒はまぼろしの酒というぐらい手に入れるのが難しいお酒です。以前からどのような方がつくっていらっしゃるのかとおもいましたら、意外なことに、私と同じ年格好の女性でした。お会いした数年前に主人に先立たれたそうであります。やむなくこの蔵を引き継ぎ、子育てをしながら銘醸蔵の伝統を守ってきたとの事、世間の銘醸蔵に対する期待に絶えずこたえなければいけない重圧は、どんなに女性の身にはつらく、困難なことだったことでしょう。自分の口からはそのような苦労話は語られませんでしたが、越後の雪深い山里で生き抜くその姿は、雪の中に咲く梅の花そのものでした。人の心の琴線にふれるようなお酒を造りたいと静かに語る姿を、梅の花を見るたびに想いだします。しかし私は、寒中に雪のなかに咲くという梅があるというが、いまだにお目にかかれない。