| 01.親父の「ぼやき」 02月25日 08:15 |

- 風の記憶

スペイン風車
ラマンチャの風

スペインの南西部、あのスペインの伝説的英雄ドンキホーテが怪獣と勘違いして突撃したというラマンチャの丘の上に立っていた。

季節は6月のなかば、温暖化の影響はここスペインでも様々な問題を起こしているらしく私たちがここに向かう時期、あちこちで集中豪雨に見舞われて道路が冠水していた。

「お!見ろあそこに怪獣がいる。ヌヌ・・これは退治をせねばならぬ、いくぞサンチョパンサ、わしは突撃をするぞ!続け!」

痩せ馬の愛馬、ロシナンテにまたがりよたよたと向かっていく
集落から少しはなれた丘のうえは石ころだらけの荒れた大地、ここでは少し暖かい初夏の風が吹いていた
もともと風が強い地方らしくここに向かう途中大平原のなかに、おびただしい数の風力発電の風車の群れが
車窓に広がっている。

夢を追いかける英雄として、彼の人生はそれが馬鹿馬鹿しいことであろうが、その滑稽さと寂しいやるせなさが世界中の男の心を打ち続ける。

想い帰せば、おれもドンキホーテのような人生だった
夢ばかり追いかけて走り抜けるような生活をしてきた
数年前から起きている、体を吹き抜けていく風の感覚
ここでもそれを感じた、ラマンチャの丘に吹く風は少し生暖かく乾いた大地の匂いがしていた。



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