| 01.親父の「ぼやき」 04月05日 12:25 |

- ワシントン講演録(再録9)

夜景
注目していただきたいのは、この右上の鱠です、何だか不思議な盛り方ですよねまんなかにあるのはほおづきの赤い実です


これは当時調査の過程で、昔の料理を知っている人がいるという情報が私たちのところに入ってきました。コンタクトを取り、東京女子栄養大学の島崎富子先生達と共に、聞き取り調査をする事が出来ました。

このことは大変ラッキーでした。驚いた事にその方は女性でした。日本郵船の船乗りコックをしていた主人が若松に帰り結婚し、神田さんという料理人の弟子になっ。
その神田某という人物から若松の伝統的本膳形式を教わったのだといいます。

主人が無くなってからは魚屋を商いながら、当時は自宅で行われたあちこちの結婚式に出向いて料理をしていたといいます。お会いした当時は83歳だと申しておりました。

なかなかに気骨のあるお婆ちゃんでしたが、その2年後には亡くなっております。使用したという食器や膳腕などをみせていただいたり、何よりも貴重でしたのは彼女の献立を書いた古文書の解説でした。

私達は献立古文書をコピーして持ち込み彼女に聞き書きをしました。このことが無ければ会津の江戸期の料理はわからないままに終わっていたかもしれません。


そのとき初めてこづゆが献立に「重」と書かれていると確信したわけでありますこづゆは小汁でなくて。「小重」が正しいようです。この方の証言で鱠がこのように盛られていたということも再現できたわけであります。


時間も来てしまいましたのでお話を中断するようですが
一応ここで終わらせていただきます。今日は本当に私のような者を呼んでいただき本当にありがとうございました。

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