| 01.親父の「ぼやき」 05月22日 11:09 |

- 価格に価値がある時代(7)

天狗舞
また蔵が消えた。ここ数年いったい会津では、いくつの蔵が消えたのだろう・・お酒が本当に売れないのだと言う。

私の実家も酒蔵で、もう20年も前に廃業した。今から十年程前に埼玉の郊外で今で言う酒のディスカウンターに寄ったら、会津の大手蔵の酒が投げ売りされるような価格で売られているをの見て衝撃を受けた。

しかも10本買うと1本オマケとまで書いてあった。それを見てなんでこんな事になってしまうんだろうと考えた。

奥には新潟の久保田や他の酒がディスカウンターにも拘らずプレミアを付けて売られていた。何に問題があるのか深刻に考えさせられてしまった。

無尽のような閉鎖系のコミニティーでは誰も本当のことを言わないし、住民は気づいてさえもいないことが後でわかってきた。昔会津に入る中山峠のところに「ここより会津酒の郷」と言う大きな看板があった。正直俺は恥ずかしかった。

昨年まで近所の蔵があった場所は整地されて分譲地に変身している。昨晩消えてしまった蔵の20年古酒をお客様に飲ませていただいた。飲みながら自分の実家に残されていた古酒を飲んだ記憶がよみがえって来た。何だか悲しくなった。

いい酒を提供してくる各地の蔵を訪問して、経営者の方の品格がいいことにいつも感心する。酒を飲んだだけで経営者の人柄がなんとなくわかるような気もする。

何とかしようとして、蔵で様々なイベントを行うのもいいし、あらゆる分野の酒を全面展開するのも結構だが、しかし酒販店と本当に良い関係を末長く築こうとする姿勢がこの品格の部分に出てくる。それは酒の質にも影響するような気がする。

いい蔵は万石を造っている蔵でさえ、営業が一人も居ない所さえあるから驚きだ。

私と同世代の団塊の世代の会津の社長さんたちと話をしていると、最近何となく「頭が古いな~」と感じる事が多くなってきた。気のせいだろうか。なにかバブルの頃の匂いがするのが気になる。

そんな中でも、会津でも私たちより年下の30~40代の経営者が意外に新鮮な提案をしてくる。彼らに期待したい。


トラックバック

Trackback URL

コメント(1)

[ 2006-05-22 17:01 ] 伊知地 wrote:
酒も料理も原材料だけでは作れません.
人が重要な要因を占め,造り手がその性格を決めます.
酒も料理も作り手に似るという話は良く聞きますし,私もそのように感じることがしばしばあります.
心が大切なのでしょうね.

コメントを書き込む

このアイテムは閉鎖されました。このアイテムへのコメントの追加、投票はできません。