| 05.お薦め連載「季を食らう」 12月25日 09:55 |

- 大雪の下では (季を食らうNO.1)

ふきのとう
さて親父は食う事に関しては、無類の好事家、物好きの類。特に春の山菜は心をひきつけて止まない。毎年のことながら、雪が溶けるのを待ちわびる。

青春の頃、都会での生活に疲れ果て、田舎に戻った時のあの雪溶けの頃の日差し感触は、今思うに、俺を料理の世界に導いたような気がする。特に雪の消え間に顔を出すふきのとうを料理するこの喜びは、雪深い世界に住んだもので無ければわからないだろう。

平安の古に、藤原家隆が雪間の春を和歌に読み、時代を経て、千利休はその世界がわび茶の世界だといったと言う。日本人はこの季節に特別なものを感じてきたのだろう。さて家隆や利休殿の心を偲び、ふきのとうの料理を紹介してみる。

**ふきのとうの佃煮**
①蕗のとうは汚れを落とし、アルカリ水(灰汁でもいい)湯がきます。(少し硬めでいい、湯がきすぎるとアルカリで溶けますぞ~)
②一晩水に晒します
③ふきのとうを水分を良く絞り目方を量ります、ここでは200gとして分量を決めます
④ふきのとうの半分の醤油100ccと砂糖50gを入れて火にかけます
⑤鍋のそこに醤油の水分が無くなればできあがり日持ちはするので常備材になる

佃煮はどんなものでもこの分量だと絶対失敗しない。好みで砂糖の量を減らしたり増やしたりすればいい。ちなみにこの肴にあう酒は辛めの白ワイン、又は濃い味の日本酒、群馬の水芭蕉なんかいいんじゃないかな~。

最後に家隆の和歌一首、
「けふもなほ雪はふりつつ春霞たてるやいづく若菜つみてん」藤原家隆
*解説:今日も雪が降り積もっているが、春霞が立つ、若菜を摘む季節はいつくるのだろうか、


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